Dock のレイアウトが崩れる2つの原因
1つめは削除です。固定したアイコンを Dock から一定以上離してドラッグすると、macOS はそれを「削除する」という意思表示と解釈し、煙とともにアイコンが消えます。確認ダイアログはなく、確認を必須にする設定もありません。操作としてはごく普通のドラッグなので、並び替えのつもりだったときや、トラックパッドで少しずれてクリックしたときなど、別のことをしようとした場面で起こりがちです。
2つめはもっと静かに進みます。並び替えです。Dock はクリック中の横方向の動きを「そのアイコンを移動したい」という指示として扱います。クリックとごく短いドラッグはほとんど区別がつかないため、丁寧に整えた並び順が、はっきり気づく瞬間のないまま数週間かけて少しずつずれていきます。やがて、手が覚えている位置にアイコンがなくなります。
どちらも同じ設計思想から来ています。Dock は直接操作のために作られていて、直接操作には取り消しがありません。
「Dock 項目をロック」の動作
ロックをオンにすると、固定したアプリの構成と並び順が固定されます。アイコンを外へドラッグしても削除されません。横へドラッグしても並びは変わりません。固定レイアウトへの追加も止まるので、インストーラーが気を利かせて自分自身を Dock に追加しようとしても、その扉は閉じています。
一方で、実際に Dock を使う操作は何も変わりません。クリックすればアプリは起動します。右クリックメニューも開きます。起動中のアプリは実行中のあいだ表示され、インジケータも機能します。ファイルをアイコンにドロップしてそのアプリで開くこともできますし、「最近使ったApp」「ファイル」「ゴミ箱」もこれまでどおりです。
こんな方に
特に効果が大きいのは次の3つの場面です。クリック中のわずかな動きを避けられず、誤ったドラッグが頻発するトラックパッド環境。誰かの「片付け」が自分のアプリの消失につながる共有 Mac や家族の Mac。そして、統一された Dock レイアウトが運用の前提になっている管理対象のマシンです。
有効にする手順
- 保ちたい状態に Dock を並べます。
- メニューバーの DockLockr の鍵アイコンをクリックします。
- Dock 項目をロック をオンにします。
あとから並べ替えたいときは、ロックをオフにして変更し、また戻すだけです。サイズが勝手に変わるのも気になる場合は、Dock のリサイズハンドルを無効にする Dock サイズをロック と併用してください。